【保存版】仕事と勉強を両立!新人看護師のためのストレスフリー勉強法

悩める新人看護師

毎日が必死すぎて、何をどう勉強すればいいのかわからない…

この勉強の仕方で良いのか不安…

勉強が大事なのはわかるけど、プライベートの時間も欲しい…

そんな悩みを抱えている新人看護師さんは、とても多いです。
僕自身、毎年新人さんの教育サポートに携わる中で、勉強の壁にぶつかる姿をたくさん見てきました。

さくと

こんにちは、現役看護師+Webライターの「さくと」と申します。
僕は、とある病院で副看護師長をしながら、毎年やってくる新人さんの教育サポートをしています。
このブログでは、10年以上新人看護師の教育に携わってきた僕の経験から、皆さんの悩みを解決できるような情報を発信しています!
この記事では、新人看護師が最初に「何を」「どんな順序で」勉強すべきかを徹底解説します。
この記事を読み終えた時には、「何から手をつければいいかわからない」状態から脱却できますよ!

この記事でわかること
  • 新人看護師が最初に勉強すべきこと
  • 続けやすい勉強のコツと習慣化の方法
  • 参考になるアプリや本の選び方
目次

新人看護師は何から勉強すればいい?最初に押さえるべきこと

さくと

結論としては、「現場でよく出ること」から、順番に覚えるのがベストです。

が、それだけじゃまだよくわからないですよね。
それでは具体的な内容を順番に見ていきましょう!

業務でよく出る看護技術・医療用語を優先しよう

新人のうちは、現場でよく使う言葉と技術から覚えるのが、最も効率的です。
とにかく「現場で役立つこと」を最優先に学びましょう。

なぜなら、学校で習った知識だけでは、実際の業務に追いつけないからです。
日々の業務で繰り返し使う医療用語や看護技術を中心に勉強することで、即戦力としての自信もついてきます。

たとえば、以下のような内容が優先順位高めです。

  • バイタルサインの正常値と異常の見方
  • 点滴・注射の基本操作と観察ポイント
  • 医師の指示によく出る略語(T.P.R、BUN、Hbなど)

これらは実践を通じて繰り返し目にするので、覚えやすく、知識の定着も早いんです。

つまり、最初は“知識を増やす”より“現場対応力”を意識した勉強がカギ!

悩める新人看護師

「そんなことを言われても、覚える用語が多すぎて頭が追いつかない…」

と思いませんでしたか?

その気持ち、よくわかります。全部覚えようとするとパンクしてしまいますよね。
大切なのは、「出てきたときに覚える」姿勢です。

業務中に出会った単語をメモして、あとで確認するだけでも、自然と知識が積み上がっていきます。

最初から完璧を目指すのではなく、「今日1個覚えられたらOK」と思って進めていきましょう。

疾患別看護や薬剤の基礎も現場で必須

新人看護師が現場で自信を持って対応するためには、疾患の知識と薬剤の理解が欠かせません。

なぜなら、日々のケアの中で「この症状は何の病気?」「この薬の副作用は大丈夫?」と判断する場面が必ず訪れるからです。

よく見る疾患とその理由

以下のような疾患は、病棟・配属先を問わず遭遇することが多いです。

  • 高血圧、糖尿病などの慢性疾患
  • 肺炎、尿路感染症などの急性疾患
  • 認知症、うつ病などの精神疾患

これらは、看護ケアの基礎力を高めるうえで避けて通れないテーマ。

「よく見る疾患」から学び始めることで、自然と現場力も育ちます。

薬剤の知識とセットで学ぼう

疾患だけでなく、関連する薬剤の作用・副作用・注意点を一緒に学ぶことで、看護の質が格段に向上します。

たとえば…
  • 降圧薬(例:ACE阻害薬、ARB) → 血圧・脈拍のモニタリングが必要
  • 抗菌薬(例:セフェム系) → 下痢やアレルギー症状に注意
  • 抗不安薬 → 意識レベルや転倒リスクの観察が必要


「病態 → 看護 → 薬剤」の流れを意識すると、アセスメント力が一気に伸びます。

どこから手をつければいい?

悩める新人看護師

「疾患も薬も多すぎて、どこから勉強すればいいの?」

そう感じるのは当然です。

でも大丈夫。最初は“よく出る疾患”に絞ることでOK。

  • 配属先に多い疾患(例:糖尿病の患者さんが多いなら、インスリンの作用・種類を重点的に)
  • 自分が関わった症例を優先して学ぶ
  • 先輩からよく話題に出る薬剤・症状をメモしておく

「現場で出会った患者さんから覚える」スタイルが、最も実践的で記憶に残ります。

無理に覚えなくてOK

「全部覚えなきゃ!」とプレッシャーを感じると、逆に頭に入りません。

まずは、

  • 気になった疾患や薬だけでもメモする
  • わからない部分だけを後で調べて追記する
  • ノートやアプリで“辞書代わり”に使えるようにしておく

という“ゆるい”取り組みで十分です。

「わからなかったら調べる」習慣が、最短の学びになりますよ!

暗記より「根拠」で理解する勉強を

新人看護師の学びにおいて、“丸暗記”よりも“なぜそうなるのか”という理解がカギ

知識を根拠から学ぶことで、応用がききやすく、記憶にも残りやすいというメリットがあります。

現場では「なぜそうするのか」を理解していないと、マニュアル通りの対応しかできなくなってしまいますよ。

例:点滴速度の管理

「100mL/hで滴下」と聞くと、つい数値だけを覚えてしまいがちですが、

  • なぜこの速度なのか?
  • 早すぎるとどうなる?(例:過水和)
  • 遅すぎると?(例:脱水が進行)

という“背景”を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐ力がつきます。

根拠がある知識は、どんな状況にも応用できる“武器”になります。

「その場で理解できない」でも大丈夫!

悩める新人看護師

「毎日忙しくて、勉強中にそこまで考える余裕がない…」

そう感じる人も多いと思います。

でも、大切なのは“あとから理解すればいい”というスタンス

  • わからなかったことをメモしておく
  • 疑問点を仕事終わりに調べる
  • 先輩に理由を聞いて、自分のノートに追記

「その場で完璧」より、「あとで理解して積み重ねる」ことの方がずっと大切です。

看護師の判断力は「根拠」で育つ

現場では、マニュアル通りにいかない場面が多くあります。

そんなときに役立つのが、「なぜそうなるのか?」の視点を持つこと

たとえば…
  • 「なぜこの薬が処方されているのか?」
  • 「この処置にはどんな意味があるのか?」
  • 「この観察ポイントは何のためにあるのか?」

という問いを日々の中で意識するだけでも、看護の質はどんどん高まります。

暗記だけでは身につかない“判断力”こそ、看護師としての武器になりますよ。

「勉強時間がない!」を解決する効率的な勉強法

悩める新人看護師

「今日もクタクタで、帰ったら何もできなかった…」

そんな新人看護師の“時間がない問題”は、ほとんどの人がぶつかる悩みです。

僕も、「昨日も帰って気づいたら寝てました」なんて報告はしょっちゅう聞きます。

ですが、時間がない=勉強できない、ではありません!

短時間でも集中して取り組む工夫をすれば、5分や10分でも確かな学びにつながります。

さくと

では、実際にどうすれば「時間がない日でも勉強できる」のか。
コツを紹介していきます!

1日15分でもOK!短時間集中のコツ

「長く勉強しなきゃ意味がない」と思っていませんか?
実は、人の集中力は20〜30分が限界とも言われています。

そのため、短時間にギュッと集中する方が効果的なんです。

おすすめ:ポモドーロ・テクニック
  • 25分間集中 → 5分休憩 を1セットにする学習法
  • 「短時間だけ」と決めて取り組むことで集中しやすくなる
  • タイマーアプリを活用すると◎

「15分だけやる」だけでも、学習のスイッチは入りますよ。

実践例(忙しい日でもできる)

  • 出勤前に15分だけ、昨日の振り返り
  • 寝る前に、その日聞いた用語を調べて1項目メモ
  • 通勤中にアプリやノートをサッと見る
補足:スパイシング効果とは?

短時間 × 繰り返し学習は、記憶に残りやすいとする心理学の法則。

つまり、「短くても繰り返す」ことで、知識はしっかり定着します!

生活リズムに合った勉強習慣のつくり方

勉強は“時間”よりも“タイミング”の工夫が大切。
勤務が不規則な新人看護師こそ、生活に自然に組み込む工夫が必要です。

勉強タイミングの3パターン

タイミング特徴おすすめの人
朝(出勤前)頭がスッキリ、集中しやすい朝型タイプ、夜はすぐ寝たい人
夜(帰宅後)その日を振り返る時間に使える気持ちを整理したい人
すきま時間通勤中や休憩中にサッと使える生活が不規則な人

自分に合ったタイミングを見つけることが、習慣化の第一歩です

実例紹介

  • 「夜勤明けは完全オフ、日勤日は夜15分だけ」
  • 「朝が苦手だから、帰宅後の10分を勉強タイムに」

このように、“自分のリズム”に合わせたやり方が続けやすいんです。

習慣化のヒント:「生活の3点固定」を意識しよう

毎日固定するのはたったの3つでOK!
  • 起床時間
  • 勉強タイム
  • 就寝時間

この3点だけ“なるべく同じ時間”にすることで、脳が「いつもの流れ」と覚えてくれるんです。

たとえばこんなルールでも◎

  • 起きたらまず5分ノートを見る
  • 21時以降はスマホを触らず、勉強に使う
  • 「勉強→お風呂→寝る」の順番を固定する

モチベーション維持に使えるご褒美・スマホ対策

「やる気が出ない…」「スマホを見てたら時間が過ぎてた…」
そんな日は、気合で乗り切るより“工夫”で楽に続けるのがコツ!

やる気が続かない日は、“ご褒美”と“スマホ対策”で乗り越えましょう!

「ご褒美」を使えば、やる気スイッチが入りやすくなる

脳は“報酬がある”と思うだけで、やる気を出すホルモン(ドーパミン)を出す仕組みになっています。

その仕組みを利用して、「これが終わったら好きなことができる」というルールを自分に与えると、モチベーションが高まりやすくなりますよ!

すぐにできるご褒美アイデア
  • 15分勉強できたら、好きなお菓子をひとつ食べる
  • ノート1ページ書いたら、ゆっくりお風呂に入る
  • 3日連続で勉強できたら、週末にお気に入りのカフェへ行く

小さな「やった感」を積み重ねることが継続につながります。

スマホ対策は“見る前に防ぐ”のがカギ!

「やろうと思ったのに、SNSを30分見てしまった…」
これ、意志が弱いからではなく、脳が“楽な刺激”に自然と反応してしまうだけなんです。

対策は「意志」ではなく「環境を変える」こと!
  • 勉強中は「おやすみモード」や「通知オフ」にする
  • スマホは少し離れた場所(バッグの中など)に置く
  • ホーム画面にあるのは“学習用アプリだけ”にして、SNSは2ページ目以降へ移動

「つい見てしまう」を物理的に防ぐことで、勉強に集中しやすくなります。

まとめ:やる気は作れる。完璧じゃなくて、続けることが大切

  • ご褒美で気分を上げると、やる気が出やすい!
  • スマホの誘惑は“見る前に防ぐ”ことで対処可能!

「今日は15分だけやれた」「ノート1ページ書けた」——そんな小さな達成を繰り返すことで、勉強が日常に変わります。

勉強は特別なことじゃなくて、“毎日ほんの少しだけやる”ことで自然に身についていきますよ!

新人看護師におすすめの勉強方法5選

悩める新人看護師

「いざ勉強しよう!」と思っても、何から始めればいいのかわからない…

そんな新人さんにおすすめしたいのが、“現場で使える形で身につける”ための勉強法

「覚える → つなげる → 実践する」の流れを意識すれば、知識の定着力が格段にUPします!

さくと

ここでは、現場に強くなる勉強法を5つ厳選して紹介します。

① 関連図でつなげて覚える

知識は“単発”よりも“関連づけ”て覚えると、忘れにくい!

脳はバラバラな情報よりも、意味のある「つながり」を持った情報の方が記憶しやすい仕組みになっています。
関連図を使えば、疾患・症状・看護・薬剤を一枚の図で整理できます。

たとえば:心不全の関連図
  • 原因:高血圧、心筋梗塞など
  • 症状:浮腫、呼吸困難、起座呼吸
  • 看護:体重管理、水分出納、バイタルチェック
  • 薬剤:利尿薬、ACE阻害薬、β遮断薬(副作用も併せて)

視覚でつなげて覚えると、現場での「思い出しやすさ」が大きく違います!

② その日の振り返りで知識を定着させる

「経験=最強の教材」。振り返りこそ記憶の鍵!

毎日の業務をただこなすのではなく、「なぜそうなったのか?」と考えて整理することで、記憶が強化されます。

これは「リフレクション(振り返り)学習」と呼ばれ、看護教育でも推奨されている方法です。

実践アイデア
  • 就寝前に「今日の学びベスト3」をメモ
  • 疑問があれば「?」マーク付きでノートに記録
  • 翌日、先輩やアプリで調べてスッキリさせる

“経験→疑問→調べる→納得”のサイクルを作ると、実践力が育ちます。

③ 看護計画やアセスメントのポイントを学ぶ

患者の全体像をとらえる力は、早いうちに身につけておきたいスキル。

実習よりも、現場に出てから「看護計画ってどう書くの?」「アセスメントが難しい…」と悩む新人さんは多いです。

勉強ポイント
  • ADPIE:アセスメント→診断→計画→実施→評価
  • SOAP:主観的情報・客観的情報・評価・計画
  • フィジカルアセスメントの基本:呼吸・脈拍・意識レベルなど

アセスメント力が上がれば、根拠ある看護ができて信頼度もアップ!

④ 自分だけのマイノート&マイ辞書を作る

「自分で書いたノートは、最高の教材」って聞いたことありませんか?

自分でまとめた情報は、他人のノートより記憶に残りやすいです。
特に、略語や薬の副作用などは“自分仕様の辞書”があると調べる時間も短縮!

たとえば…
  • マイ辞書:1ページ1テーマで略語や薬をまとめる
  • マイノート:症例・失敗・アドバイスなどを整理

書くことがアウトプットになり、理解も深まります。

⑤「今日の復習を優先する」習慣がカギ

忘却曲線(エビングハウス)では、24時間以内に復習しないと7割を忘れる!と言われています。

だからこそ、「今日学んだことは今日のうちに」が最強の勉強法です!

効果的なやり方
  • 帰宅後10分だけ、その日の印象的な場面をメモ
  • 疑問が残ったままの言葉をピックアップして調べる
  • 翌日の申し送りなどで、実際に使ってみる

「知識を使う」ことで、忘れにくくなり、仕事の自信にもつながります。

まとめ:自分に合った方法で、“知識を実践に変える”勉強を

勉強法目的効果
関連図全体像の整理応用がきく・忘れにくい
振り返り経験の言語化記憶の定着・行動力UP
アセスメント学習判断力・計画力を養うケアの質向上
マイノート・辞書自分仕様の学習素材モチベ維持・整理力UP
復習の習慣化学んだことを定着最短で“使える知識”に

どの方法も、今日から取り組めるものばかり。

「自分に合う方法」を見つけて、少しずつ習慣にしていきましょう!

焦らず、でも着実に進めることで、“信頼される看護師”に必ず近づいていけますよ!

勉強ノートの作り方|シンプルで続くまとめ方のコツ

悩める新人看護師

「ノートはちゃんと書いてるのに、全然見返さない…」
「時間ばかりかかって、全然続かない…」

そんな悩みを抱えている新人看護師さんは、実はとても多いです。
でも大丈夫。ノートはきれいに書く必要はありません!

大切なのは、“あとで見返したときに、すぐ理解できるかどうか”。

さくと

この章では、「続けやすくて、実用的なノートの作り方」を紹介します。

色は最小限に、見やすさ重視

ノートをカラフルにしすぎると、逆にどこが重要か分かりにくくなります。

実は僕も、学生時代はノートをカラフルにしては勉強した気になっていました…

一目で大事な部分がわかる」ノートを目指しましょう!

この3色だけで、十分整理されたノートになります。
ペンを取り替える手間も減って、時短にもなりますよ!

おすすめの色分けルール
  • 黒 or :基本情報(ベースの文字)
  • :重要なポイントや注意点
  • :自分の疑問点やあとで調べたいこと

イラスト・Q&A形式で理解しやすく

文章だけでまとめると、「読む気がなくなる」こともありますよね。
そんなときは、図や問いかけ形式でまとめるのがおすすめです。

たとえば…
  • 心不全のノート:心臓の簡単なイラストと血液の流れ
  • Q:「なぜ利尿薬を使うの?」→ A:「肺うっ血を減らすため」

“見てわかる・問いかけてわかる”ノートは、読み返したくなりますよ!

「わからないことだけノート」で効率アップ

ノートは、全部まとめようとしなくてOK!
むしろ、「曖昧なこと」「苦手なこと」だけ書くのが効果的です。

たとえば…
  • ヘパリンってどんな薬? → 出血リスク/プロタミンで中和
  • ナースコールが多い患者さん → 不安? 呼吸苦? どんな観察ポイント?

「わからなかったこと」を書くことで、自分の学習課題が明確になります。

アウトプットに偏ったノートほど、学習定着率が高いということも知られています(ラーニングピラミッド)。

さらに、「できなかったことが、できるようになった」時に見返すと、達成感が倍増しますよ!

まとめ:ノートは「きれい」より「使える」が正解!

コツ具体例メリット
色は最小限黒・赤・緑だけパッと見てポイントがわかる
図やQ&Aでまとめるイラストや問いかけ形式楽しく学べて、記憶に残る
曖昧な部分だけ書く疑問点・失敗の記録自分に必要な知識だけを効率的に学べる

ノートは「自分のための教科書」です。

見返したくなる工夫×続けられる形で、ストレスなく勉強を続けていきましょう!

勉強を習慣化するスケジュール術

悩める新人看護師

「今日は疲れたから…」
「気づいたら寝てた…」

そんな日が続くと、「自分は勉強が続かないタイプかも」と落ち込みたくなりますよね。

でも安心してください。
習慣化は“意志”ではなく“仕組み”でつくるものです。

さくと

この章では、新人看護師の不規則な勤務でも無理なく続けられる
“現実的なスケジュール術”を紹介します!

毎日決まった時間を確保する

まずは、「勉強する時間帯を固定」するのがおすすめです。

脳には“決まった行動を自動化する性質”があるため、
毎日同じ時間に同じことをすると、それが“当たり前”になってきます。

おすすめの時間帯例
  • 出勤前の15分(朝の静かな時間に)
  • 夕食後の30分(1日の終わりに振り返る)
  • 帰宅してすぐの10分(疲れる前にサクッと)

「時間になったら机に向かうだけ」を目標にしてOK。

“やる気”がなくても“流れでやれる”状態を作るのがコツです。

計画に“ゆとり”を持たせて続けやすく

スケジュールを組むときの落とし穴は、「完璧を目指しすぎること」です。

新人看護師の毎日は本当に予測不能。
だからこそ、“ゆるめの計画”でOK!

現実的なスケジュール例
  • 月・水・金だけ、朝に10分復習
  • 夜勤明けは完全オフにして休む
  • 1週間で「3つの課題」ができたら合格!

どれだけ素晴らしい計画を立てていても、3日坊主になるような計画では意味がありません。

「続けられる自分」を感じられることが、自信につながりますよ!

時間の使い方は「制限」と「途中で終わる」がコツ

ここで知っておきたい心理学の考え方が、
「ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect)」です。

これは、「終わっていない作業の方が、脳に強く残る」というもの。

活用方法
  • ノートをまとめるとき、1項目だけあえて残しておく
  • 「もうちょっとやりたい」くらいで終える
  • タイマーで「あと5分」のところで切り上げる

“あとが気になる”感覚が、次の行動を自然に後押ししてくれます。

ポモドーロテクニック(25分集中→5分休憩)と組み合わせるとさらに効果的ですよ!

まとめ:心理学や脳の仕組みも使って上手に習慣化しよう

習慣化の工夫ポイント効果
時間を決める朝や夜に固定脳が「勉強モード」に切り替わりやすくなる
ゆとりある計画毎日じゃなくていい続けられる→自信になる
時間制限&途中で終えるツァイガルニク効果を活用「またやりたい」気持ちが続く

やる気は“あとからついてくる”もの。

まずは“時間になったら、5分だけ”という小さな行動から習慣化をスタートしましょう。

勉強できない・したくないときの対処法

悩める新人看護師

「今日は全然やる気が出ない…」
「わからないことが多すぎて、何も手につかない…」

どれだけやる気がある人でも、“勉強したくない日”はあります。
そんなときこそ、「やり方を変える」ことが大事!

さくと

この章では、やる気がない日でも“ゼロにしない工夫”を紹介します。
心理学に基づいた対処法なので、気持ちがラクになりますよ。

気力が出ないときは「場所を変える」

気分が乗らない日ほど、“環境の変化”が効果的です。

心理学では、「行動は環境に大きく左右される」と言われています。
ずっと同じ場所にいると、やる気が出ないのは自然なことなんです。

こんな工夫が効果的!
  • ベッドからダイニングテーブルに移動する
  • カフェ・図書室など、少し外で勉強する
  • 教科書じゃなくて、アプリやYouTubeで気軽に勉強する

「場所を変えるだけ」で、脳が“勉強スイッチ”を入れてくれるんです。

課題が終わらないなら「分割して管理」

「やることが多すぎて、手をつけられない…」

そんなときに有効なのが、スモールステップ(小分け行動)です。

これは「小さな成功体験の積み重ねが継続を生む」という行動心理学に基づいています。

小さくすれば“始めやすくなる”
  • 教科書を「1ページだけ読む」
  • 疾患の勉強を「今日は病態だけ」など分けて学ぶ
  • ノートに「用語1つ」だけまとめる

「今日はこれだけでいい」と思えるだけで、心理的ハードルがぐっと下がります

アセスメントが苦手な人は「実践と結びつける」

「アセスメントの勉強しても、全然理解できない…」

それは当然なんです。

なぜなら、アセスメントは“経験と知識が結びつかないと身につかない”スキルだから。

コルブの「経験学習理論」でも、学びは「経験→振り返り→概念化→実践」のサイクルで深まるとされています。

実践と知識を結びつけよう
  • 担当患者の状態をノートに記録 → 疾患と関連づける
  • 記録や申し送りで出てきた用語を調べてメモ
  • 「この症状=この疾患かも?」と仮説を立てて考えてみる

現場での体験と勉強をリンクさせることで、“理解できる知識”になりますよ!

ノートがうまく作れないときは「先輩を参考に」

「ノートってどう作ればいいのかわからない…」

そんなときにおすすめなのが、モデリング効果(Bandura)の活用。
これは「他人の行動を見て学ぶ」心理学の考え方です。

うまくやっている人を“マネ”しよう
  • 先輩にノートの書き方を見せてもらう
  • フォーマットや色使いを一部だけ真似する
  • キーワードや構成を取り入れてアレンジする

完コピじゃなくてOK!「自分に合う部分だけ」取り入れてみましょう。

ノートが“見やすくなる”と、復習もしやすくなって、モチベーションもUPしますよ。

まとめ:できない日こそ、「やり方を変える」がポイント

状況対処法心理学的根拠
やる気が出ない場所を変える行動は環境に左右される(環境心理)
タスクが重い小分けにするスモールステップ理論
苦手がある実践と結びつける経験学習理論
迷っているモデルを見るモデリング効果

やる気や能力ではなく、「工夫」で乗り越えるのが習慣化の本質。

完璧を求めず、“今日はこれだけできた”を積み重ねていきましょう!

新人看護師におすすめの勉強アプリ・参考書

悩める新人看護師

「何を使えばいいかわからない」
「本を買ったけど使いこなせない…」

そんな悩みを抱える新人看護師さんはとても多いです。

大切なのは、“覚えるため”より“調べてすぐ使える”ツールを選ぶこと。

さくと

ここでは、現場で本当に役立つアプリ・参考書・研修の活かし方を紹介します!

スキマ時間に使える勉強アプリ(調べもの・振り返りに便利)

アプリは“クイズ型”より“調べる系”が実用的です。

新人のうちは、移動中や待ち時間の5分が貴重な学習時間になります。
でも問題集アプリは気が重くなりがちなので、「疑問をサッと解消できるアプリ」が◎。

現場で便利なアプリ
  • エキスパートナースアプリ
     看護技術や疾患の知識が読みやすくまとまっている
  • MSDマニュアル(プロフェッショナル版)
     病態・薬剤・治療方針の情報が医学的根拠つきで網羅されている
  • ポケットブレイン
     医療略語や記録用語をすぐに検索できて超便利!

「あれ何だっけ?」をすぐ解決できる環境をスマホに作っておくと安心ですよ。

現場で役立つ参考書の選び方(1冊で十分な“辞書代わり”)

参考書選びのコツは「読破する本」ではなく「繰り返し使える本」を選ぶこと。

毎日忙しい看護業務の中で、本を読む時間を確保するのは大変です。

だからこそ、“いつでも手に取れる辞書的な一冊”を選びましょう。

人気のある参考書(目的別)

目的書籍名特徴
ポケットで持ち運び『とんでもなく役立つ 検査値の読み方』
『看護ポケットブック』
小さくて携帯性◎。検査値や略語の確認に便利。
疾患の学び『病気がみえる』シリーズ図解でわかりやすく、看護・治療のポイントまで網羅。
薬剤の確認『ナースのためのくすりの事典』作用・副作用・禁忌までコンパクトに解説。

「たくさん持つ」より、「1冊を使い倒す」方が知識が身につきます。

ノートとセットで使って、自分の辞書をつくっていきましょう!

職場の勉強会・研修を活かすコツ(受け身→アクションへ)

「研修は受けてるけど、すぐ忘れちゃう…」
それは、“受けただけ”で終わってしまっているからかもしれません。

「聞く → メモ → 自分の言葉で整理する」このプロセスで記憶が定着します。

研修や勉強会を活かすアイデア
  • メモに「明日から使えるポイントを3つ」だけ書く
  • 疑問が出たらすぐ先輩に質問 → ノートに追記
  • 「〇〇さんのケースで思い出す」と症例とセットで整理

“学んだこと”を“自分の言葉に置き換える”だけで、忘れにくくなります。

まとめ:「使う場面」があるから、ツールは生きる

ツールの種類目的特徴
調べる系アプリ疑問をすぐ解消スキマ時間にも使いやすい
現場向け参考書実務の支えになる1冊持ち歩けるサイズ&辞書的に使える
研修・勉強会経験と結びつけて学ぶ受け身で終わらずアウトプットが大事

ツールは“数”より“使いこなすこと”が大切!

困ったときに助けてくれるお気に入りの一冊やアプリがあると、新人時代も安心です。

スキルアップしたい人向けの+αの学び

業務にも少し慣れてくると、
「もっと深く学びたい」「先輩のように対応できる看護師になりたい」
と、向上心が芽生えてくる時期がやってくるでしょう。

そんなタイミングこそ、“次のステップ”に進むチャンス!

さくと

ここでは、+αの学びを通してスキルアップにつながる具体的な取り組みを紹介します。

心電図・BLS・救急対応に挑戦してみよう

新人が不安を感じやすいのが、急変や緊急対応の場面。
でも、「知っている」だけでも動きが変わるのが救急スキルです。

学んでおくと安心なスキル
  • 心電図の基本
     リズムパターン(洞調律・頻脈・徐脈など)がわかるだけでも、異常に気づける力がアップします。
  • BLS(一次救命処置)
     意識・呼吸の確認から胸骨圧迫・AEDの使用までの基本的な流れを学ぶことで、焦らず初期対応ができます。
  • 救急対応のABC
     A(気道)B(呼吸)C(循環)を基準にした観察・判断力が身につくと、あらゆる場面で応用可能。

多くの病院でBLS講習が実施されています。ぜひ積極的に参加を!

受講後はノートにまとめたり、実際の急変対応を想定して復習すると、確実に自分の武器になります。

次のステップに向けた教材・講座の選び方

「資格までは目指せないけど、もう少しレベルアップしたい」

そんな人は、まず“今の自分に必要なこと”から始めましょう。

テーマ別おすすめの+α学習
  • フィジカルアセスメント強化
     動画教材やイラストつきの資料で、身体観察の視点を具体的に学ぶ
  • 記録の書き方(SOAP・経過記録など)
     実例を収集して、自分用の記録テンプレートを作ってみる
  • 感染管理・褥瘡予防など
     職場で配布されたマニュアルや研修資料を読み返すだけでも学びになります
おすすめの外部研修・講座
  • 都道府県看護協会の研修(eラーニング含む)
  • 日本看護協会の公式オンライン講座
  • 地域病院の合同研修

“お金をかけずに始められる+αの学び”もたくさんありますよ!

ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ:+αの学びは、“一歩踏み出す”ことから始まる

学びの種類内容得られる効果
急変対応スキル心電図・BLS・救急対応対応に自信がつく/信頼される存在に
実務強化SOAP記録、アセスメント、感染対策ケアの質と判断力がアップ
将来への備え研修・eラーニング活用キャリアの可能性が広がる

「少し気になる」その気持ちを、行動に変えてみる。

それだけで、あなたの学びは確実に前に進みます。

この記事のまとめ:ストレスを溜めずに、信頼される看護師を目指そう

新人看護師としての毎日は、覚えることが山ほどあり、プレッシャーや不安もつきものです。

「勉強しなきゃ…でも時間がない」「続かない」そんな悩みを抱えるのは、あなただけではありません。

でも大丈夫。勉強は“やる気”ではなく、やり方と工夫次第で無理なく続けられるんです。

勉強をうまく続けるための7つのポイント

  • 現場でよく出る知識から始める
  • 短時間集中×スキマ時間を活用する
  • 関連図や振り返りで知識を深める
  • マイノート・マイ辞書で学びをカスタマイズ
  • 無理せず続けられるスケジュールを組む
  • 気分が乗らないときは“やり方”を変えてみる
  • +αの学びは“ちょっと気になる”から始める

どれも、今日からすぐに始められるものばかりです。

「完璧にこなす」ことが大事なのではなく、
「できた」「またやってみよう」その気持ちを重ねていくことが、
やがて“信頼される看護師”への第一歩になります。

自分のペースで、一歩ずつ

  • 他人と比べなくていい
  • 昨日より少し前に進めばOK
  • 学びを楽しむ姿勢が、やがて武器になる

今日のあなたの学びが、未来の患者さんの安心につながります。

焦らず、疲れたら休んで、自分らしく進んでいきましょう。

さくと

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

さくとのアバター さくと 現役看護副師長&医療WEBライター

現役看護師で副看護師長をしているさくとです!
こども2人を育てながら、集中治療部門でバリバリ働いています。
これまでの看護師経験を活かし、後輩看護師の悩みを解決できるような情報発信を目指します。

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