
「私、本当に看護師向いてないのかも…もう辞めた方がいいのかな…」
「周りはできてるのに、なんで私だけ…。このまま続けていける自信がない…」
そんな風に、理想と現実のギャップに悩み、「向いてない」という思い込みにとらわれて、一歩も前に進めなくなっていませんか? その苦しい気持ち、僕も痛いほどよく分かります。



こんにちは。現役で副看護師長をしている「さくと」と申します。普段は病棟で働きながら、新人教育にも10年以上携わっています。このブログでは、そんな僕の経験から、新人看護師さんのリアルな悩みに寄り添う情報を発信しています。
この記事では、特に「私、看護師に向いてないかも…」と深く悩んでいるあなたに向けて、僕自身の経験や多くの新人さんを見てきた視点から、具体的なヒントをお伝えしていきますね。
- なぜ新人が「向いてない」と感じやすいのか、その本当の理由
- 現役副看護師長が語る「向いてない」の捉え方と成長のヒント
- 「向いてない」状況から抜け出し、自分らしい道を見つける具体的な方法
この記事の結論からお伝えすると、あなたが今「向いてない」と感じていても、それは決してあなたの看護師人生の終わりを意味するわけではなく、必ずあなたらしい輝き方を見つけられる、ということです。
なぜなら、ここには表面的な適性診断や精神論だけではない、僕が現場で見てきた「成長のリアル」と、あなたの中にある可能性を信じるための具体的な視点・考え方が詰まっているからです。「向いてない」という思い込みを解きほぐし、希望へと繋がる道筋を示します。
周りと比べて焦ってしまったり、できない自分を責めてしまったり…。本当につらい状況ですよね。
でも、この記事を読むことで、その漠然とした不安が「そう考えればいいんだ!」「私にもできることがあるかも!」という具体的な希望と自己理解に変わるはずです。心が少し軽くなり、明日からまた一歩を踏み出す勇気が湧いてくる。そんな変化のきっかけが、きっとここにあります。
あなたらしい道を探すお手伝いをさせてください!少し長いかもしれませんが、あなたのための情報をたくさん詰め込みました。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
あなただけじゃない!新人看護師が「向いてない」と感じてしまう理由



「もしかして、私だけがこんなに辛いのかな…」
「看護師に向いてないなんて、誰にも言えない…」
そんな風に一人で悩みを抱え込んでいませんか? 新人看護師さんが「この仕事、向いてないかもしれない」と感じてしまうのは、実はあなただけではありません。 多くの先輩看護師も、そして今まさに頑張っている同期たちも、一度は通る道なのかもしれないですよ。



ここでは、まずその「向いてない」と感じる気持ちが決して特別なことではない理由と、その背景にある主な原因について見ていきましょう。
データで見る新人看護師の悩みと「リアリティショック」の実態
まず知っておいてほしいのは、新人看護師が壁にぶつかり、悩み、時には早期に離職してしまうケースは、残念ながら少なくないという現実です。
例えば、日本看護協会が行った調査を見てみましょう。
- 正規雇用看護職員の離職率: 11.8%(2023年度)、11.3%(2024年度)
- うち、新卒採用者の離職率: 10.7%(2023年度)、8.8%(2024年度)
(出典:日本看護協会「2023年 病院看護実態調査」報告書・日本看護協会「2024年 病院看護実態調査」報告書)
この数字を見ると、新卒看護師さんの約10人に1人が、入職して1年以内に職場を離れている計算になります。「1年目で辞めたくなるなんて…」と自分を責める必要はないのかもしれません。



「でも、数字を見ても私の辛さが和らぐわけじゃない…」
そう感じる気持ちも、とてもよく分かります。ただ、このデータは「悩んでいるのはあなた一人ではない」という客観的な事実を示しています。その事実を知るだけでも、少しだけ心が軽くなりませんか?
こうした新人時代の苦悩の背景には、学校で学んだ理想と現場の現実とのギャップから生じる「リアリティショック」が大きく影響していると言われます(※)。期待を胸に入職したのに、現実は想像以上に厳しかった…。このギャップが、自信喪失や「向いてないかも」という感情につながってしまうんです。
※参考文献「新人看護師のリアリティ・ショックの実態と類型化の試み」
今あなたが感じている辛さや違和感は、多くの新人が経験する「リアリティショック」の一部である可能性が高い。決してあなたがおかしいわけでも、能力が著しく低いわけでもない、とまずは受け止めてみてください。
なぜ?「向いてない」と感じる主な原因を探る
では、具体的にどのようなことが「向いてない」と感じる原因になるのでしょうか? いくつかの要因が複雑に絡み合っていることが多いですが、主なものを挙げてみますね。
- 理想と現実のギャップ、求められるスキルの高さ:
学校とは違う現場のスピード感や複雑な業務。「こんなはずじゃなかった…」という戸惑い。 - 希望と異なる部署への配属:
面接で伝えた希望とは違う部署に配属され、やりたい看護ができずにモチベーションが低下してしまう。 - 配属先へのネガティブな先入観:
実習での経験や先輩からの情報で、元々苦手意識のあった部署に配属され馴染めない。 - 知識・技術不足への不安と学習へのプレッシャー:
日々の業務に加え、覚えるべき知識や技術が山積み…。そのプレッシャーに押しつぶされそうになることも。
→ 「勉強がつらい…」と感じるあなたへ。具体的な学習法はこちらで解説しています!
【保存版】仕事と勉強を両立!新人看護師のためのストレスフリー勉強法 - 命を預かる責任の重さとミスへの恐怖:
常に「ミスしたらどうしよう」という不安がつきまとう。そのプレッシャー、想像以上ですよね。
→ ミスへの恐怖との向き合い方、具体的な対策はこちらの記事が参考になります。
新人看護師を追い詰める“医療ミスへの恐怖”とは?プレッシャーと向き合うための実践的ヒント - 職場の人間関係とコミュニケーションの難しさ:
先輩や医師との関わり方、チーム内での連携…。気を遣いすぎて疲れてしまうことも。
→ 先輩とのコミュニケーションで悩んでいませんか?具体的なコツはこちらで紹介中!
【現役看護師が教える】新人看護師必見!先輩と上手にコミュニケーションする5つのコツ - 多忙な業務、夜勤などによる心身の疲弊:
不規則な勤務、休憩もままならないほどの忙しさ。心身ともにヘトヘトになってしまいます。
→ 「夜勤がきつい…」と感じるなら、こちらの記事で具体的な乗り越え方を見てみてください。
【現役看護師が教える】新人看護師の「夜勤きつい!」乗り越え方10選 - 性格・価値観と、職場環境(特に急性期など)とのミスマッチ:
例えば、「慎重に物事を進めたい」「一つのことに集中したい」というあなたの性格やペースと、急性期病棟のような常にスピードとマルチタスク、素早い判断が求められる環境の要求とが、うまく噛み合わないと感じる。
また、「患者さんとじっくり向き合いたい」というあなたの価値観と、業務に追われてしまう現実とのギャップに苦しむ。
このようなミスマッチから、「ここでは自分の良さが活かせない」「この環境(または看護という仕事自体)は自分には合わない」と感じてしまうケースです。(←この点については、後ほど一緒に詳しく考えていきましょう)
これらの原因が一つ、あるいは複数重なることで、「もう私には無理だ」「看護師、向いてないんだ…」という気持ちが強くなってしまうんですね。
このように、「向いてない」と感じる背景には、あなた自身の問題だけでなく、環境や状況による様々な要因があることがわかります。でも、だからといって「やっぱり私には無理なんだ」と結論づけるのは、まだ早いかもしれませんよ。



次の章では、長年新人教育に携わってきた僕の経験から、その「向いてない」という気持ちをどう捉え直し、前向きな力に変えていくことができるのか、具体的な視点とヒントをお伝えしていきますね。
『超重要』ちょっと待って!現役副看護師長が語る「向いてない」のホントの話
前の章で、「向いてない」と感じる背景には色々な理由があることを見てきました。「やっぱり私、ダメなのかも…」なんて、さらに落ち込んでしまったかもしれません。
でも、ここで少し立ち止まって、長年新人さんを見てきた僕の話を聞いてもらえませんか? あなたが今感じている「向いてない」という気持ち、それは本当に「真実」なのでしょうか。
事実:新人時代の「できる/できない」は将来を決めない理由
まず、声を大にして伝えたい事実があります。それは、新人時代の「できる/できない」は、あなたの看護師としての将来を決定づけるものでは全くない、ということです。



「でも、同期はもうあんなに動けているのに…私は全然…」
そう比べてしまう気持ち、すごくよく分かります。確かに、新人さんの中には最初から驚くほど器用にこなせる人もいれば、ゆっくりじっくり成長していくタイプの人もいます。僕も副看護師長として、また新人教育担当として、本当にたくさんの新人さんを見てきました。
でも面白いことに、3年、長くても5年も経つと、入職当初にあったその差って、ほとんどわからなくなるケースが本当に多いんです。
なぜか? それは、看護師の仕事に必要な知識や技術、そして何より「看護の目」とも言える臨床判断能力は、一朝一夕で身につくものではないからです。日々の経験を通して、少しずつ身体で覚え、頭で理解し、失敗から学びながら、ゆっくりと確実に成長していくもの。最初の飲み込みの速さや器用さだけが、看護師としての適性の全てではないんですよ。
だから、今の自分だけで「私には才能がない」「向いてないんだ」と、あなたの未来を決めつけないでください。時間はあなたの素晴らしい味方になってくれます。
1年目に目指すのは「完璧」じゃない!リアルな目標設定とは?



「じゃあ、将来有望だとしても、今のこの辛い1年目をどう乗り切ればいいの? 」
「完璧になんて、到底なれそうにない…。」
その通り! そもそも、新人看護師が「完璧」を目指す必要なんてないんです。 むしろ、最初から完璧にやろうと気負いすぎることが、余計に自分を苦しめてしまう原因にもなりかねません。
僕が新人さんにいつも伝えている、1年目に本当に目指してほしい、現実的な目標は次の3つです。
病院のルール、病棟の雰囲気、スタッフの顔と名前…。新しい環境に適応することが第一歩。
一つ一つの業務を安全に確実に。一人で全部できなくて当たり前、サポートを求めよう。
分からない事、困った事、異常を報告できる。これが安全と学びの鍵。
僕自身のイメージでは、「2年目になって初めて、チームの一員として戦力になってくれたら十分」だと思っています。だから、1年目は焦らなくて大丈夫。戦力になれなくて当たり前なんです。
むしろ僕が新人さんに望むのは、難しい顔をして悩むよりも、少しでも「看護の仕事って、大変だけど面白いかも」と感じてくれる瞬間があること。 その気持ちが、長い目で見たときの成長の原動力になるんです。
「業務をこなせる=良い看護師」ではない!多様な強みの活かし方



「でも、やっぱりテキパキ動ける同期を見ると、自分が劣っているように感じてしまう…」
これもよく聞く悩みです。確かに、忙しい病棟で素早く業務をこなせるのは素晴らしい能力の一つ。でも、それが「良い看護師」の唯一の基準では決してありません。
考えてみてください。看護師の仕事は、処置やケアだけでしょうか? 患者さんの話をじっくり聞くこと、小さな変化に気づくこと、ご家族の不安に寄り添うこと、チームが円滑に動くように環境を整えること…。これら全てが、看護の大切な要素です。
僕の経験上、「業務遂行能力が高いこと」と「看護師としての魅力」は、必ずしもイコールではありません。
- テキパキ動ける人は、緊急時などに頼りになる存在。
- おっとりしていても、患者さんの気持ちを和ませるのが上手な人もいます。
- 口数は少なくても、誰よりも正確に記録ができる人もいるでしょう。
- 細かい作業は苦手でも、場の雰囲気を明るくするムードメーカーだっている。
これらは全て、多様な看護師の「強み」であり、チームにとって欠かせない力なんです。僕たちは、お互いの強みを活かし、弱みを補い合って、チームとしてより良い看護を提供していく。それが理想の形だと僕は考えています。
ですから、一つの物差しだけで自分を測って「向いてない」と落ち込まないでください。あなたには、あなただけの輝かせ方があるはずです。
あなたの「弱み」は、別の場所では「強み」になるかもしれない
さらに言えば、あなたが今「弱み」だと感じていること、あるいは「向いてない」と感じる原因になっているその特性が、別の環境や役割においては、大きな「強み」に変わる可能性だって十分にあります。
例えば、
- 「慎重すぎて、判断や行動が遅い…」
→ その慎重さは、慢性期病棟や訪問看護、研究等でミスを防ぐ力になる。 - 「人見知りで、初対面の人と話すのが苦手…」
→ 信頼関係を築けば、精神科や緩和ケア等で誠実さが武器になる。 - 「マルチタスクが苦手で、一度に色々なことをできない…」
→ 手術室や透析室、専門外来等、一つの業務に集中できる環境で力が発揮される。
このように、あなたの特性が「弱み」になるか「強み」になるかは、置かれた環境との相性によるところが大きいんです。
今いる場所で「向いてない」と感じることが、必ずしも「看護師という仕事全体が向いてない」ということには直結しません。もしかしたら、あなたはまだ自分の特性が最も輝く「場所」に出会えていないだけなのかもしれないんです。
「向いてないかも…」から抜け出すための実践的ヒント
前の章で、新人時代の「できる/できない」は将来を決めないこと、そして「良い看護師」の形は一つではない、というお話をしました。



「頭では分かったけど、じゃあ具体的にどうすれば、このモヤモヤした気持ちから抜け出せるの?」
そう思いますよね。



ここでは、あなたが今日からでも試せる、具体的な5つのヒントをお伝えします。これらを実践することで、少しずつ状況を好転させるきっかけが掴めるはずです。
ヒント1:「できないこと」より「できるようになったこと」に目を向けよう
まず試してほしい、一番シンプルなヒント。それは、意識的に「できるようになったこと」に目を向けることです。



「えー、できるようになったことなんて、何もないよ…」
つい、そう考えてしまいませんか? 人はどうしても、「ないもの」や「できないこと」に意識が向きがち。特に、自信をなくしている時はなおさらです。
でも、本当によーく思い出してみてください。どんなに小さなことでも、昨日より今日、少しでも成長した部分や、できるようになったことが必ずあるはずなんです。
例えば…
- 物品の定位置を覚え、スムーズに取りに行けるようになった。
- 先輩に聞かずに、または見守りだけで手技をできる場面があった。
- 患者さんから初めて名前で呼ばれて嬉しかった。
- 怖かった先輩に、勇気を出して報告・相談ができた。
- 記録が少しだけ早く書けるようになった。
こんな些細な「できた!」で良いんです。 騙されたと思って、ノートの片隅にでも、今日できたこと、成長を感じたこと、嬉しかったことをメモする習慣をつけてみませんか? これを「成長日記」と呼んでもいいかもしれません。
最初は書くことがなくても、意識するだけで「あ、これもできるようになったことかも」と気づける瞬間が増えてきます。その小さな「できた!」の積み重ねが、やがて「私、意外と頑張ってるな」「少しは前に進めてるんだ」という、確かな自己肯定感に繋がっていきますよ。
ヒント2:自分の「トリセツ」を作ろう!強み・弱み分析のすすめ
次に大切なのが、自分自身を客観的に理解すること。 いわば「自分の取扱説明書(トリセツ)」を作るイメージですね。特に、自分の「強み」と「弱み」を冷静に把握することが、状況を打開する大きな鍵になります。
僕がいつも新人さんや後輩に口酸っぱく伝えているのは、「自分の強みと弱みをちゃんと知ることが、めちゃくちゃ大事だよ」ってことです。
なぜなら、それを知らないと
- どんな場面で力を発揮しやすいのか?
- 逆に、どんな時にサポートが必要なのか?
- どうすればもっと成長できるのか?
- どう周りと協力していけばいいのか?
といった、自分らしい働き方を見つけるための方向性が定まらないから。



「でも、自分の強みとか弱みなんて、よく分からない…」
そんな時は、難しく考えなくて大丈夫。まずは以下のような簡単な質問を自分に問いかけて、思いつくままに書き出してみるのがおすすめです。
- 好きな業務 / 得意だと感じる業務は?
例:「患者さんとお話するのは好き」「細かい作業は苦にならない」 - 苦手な業務 / やりたくないと感じる業務は?
例:「急かされるのが苦手」「大勢の前で発表するのは嫌だ」「記録が時間がかかる」 - どんな言葉をかけられると嬉しい?やる気が出る?
例:「『ありがとう』で頑張れる」「『よく見てるね』と褒められると嬉しい」 - どんな言葉や状況で落ち込む?モチベーションが下がる?
例:「『なんでできないの?』で凹む」「忙しすぎるとパニックになる」 - どんな時に集中できる?どんな時に集中できない?
例:「静かな環境なら集中できる」「周りがバタバタしてると集中できない」
こうして書き出したものの中に、あなたの「強み」や「弱み」、そして「心地よく働けるヒント」が隠されています。
そして、自分の強みと弱みが少し見えてきたら、基本的な戦略はこれです。
そうなんです、弱みは「なくす」のではなく「助けてもらう」で良いんです。その代わり、自分の強みを活かして周りを助けることで、お互い様(Win-Win)の関係を築いていく。それがチームで働くということだと僕は思います。



ちなみに僕自身は、理論的に考えたり行動計画を立てたり、患者さんやスタッフと対話して関係を築くのは得意ですが、どうしても細かな書類チェックや物品管理は苦手で…。
だから、病棟の問題解決や新人さんの指導、難しい場面でのコミュニケーションサポートは積極的に引き受けますが、苦手な部分は他の得意なスタッフを頼りにしています。
それでお互いの強みを出し合ってチームがうまく回れば、それで十分だと思いませんか?
自分の「トリセツ」を理解し、それを元に戦略を立てること。これが、無理なくあなたらしく看護師として働き続けるための、とても有効なアプローチになります。
ヒント3:一人で抱え込まない!「相談」で視界をクリアに
「向いてないかも…」そんな風に悩み始めると、つい一人で考え込んで、どんどんネガティブな思考に陥ってしまう…。これは本当によくあるパターンです。
だからこそ、意識してほしい3つ目のヒントは、「絶対に一人で抱え込まないこと」。「相談する」というのは、決して弱さの表れではありません。むしろ、問題を解決し、前に進むためのとても賢明で、勇気ある一歩なんです。
なぜ相談が有効なんでしょうか?
- 客観的な視点が得られる: 解決策や考え方のヒントをもらえる。
- 情報が得られる: 部署異動の可能性や他の働き方等の情報を得られる。
- 気持ちが整理される: 話すことで自分の考えや感情がクリアになる。
- 精神的な負担が軽くなる: 「一人じゃない」と感じられ孤独感が和らぐ。
「でも、誰に相談したら…」と迷うかもしれませんね。相談相手は一人に絞る必要はありません。
- プリセプターや教育担当の先輩
- 話しやすい、信頼できる他の先輩や同僚
- 師長や副看護師長などの上司 (僕も相談されたら絶対嫌な顔せず「相談してくれてありがとう」の気持ちで話を聞くようにしています!)
- 学生時代の友人や、看護師以外の友人、家族 (違う視点も時には有効)
- 病院内の相談窓口やカウンセラー (設置されている場合)
- 外部のキャリア相談サービスや、地域の看護協会など



「相談するのが苦手…」
「先輩に話しかけるタイミングが…」
と感じるかもしれませんね。その気持ちも分かります。具体的な相談の切り出し方や、先輩とのコミュニケーションを円滑にするためのコツについては、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
→【現役看護師が教える】新人看護師必見!先輩と上手にコミュニケーションする5つのコツ
大切なのは、あなたをサポートしたいと思っている人は、あなたが思っている以上にいるかもしれない、ということです。勇気を出して、まずは信頼できそうな人に「ちょっと相談してもいいですか?」と声をかけてみませんか? きっと、あなたの視界を開くきっかけになりますよ。
ヒント4:完璧主義を手放し、「まあ、いっか」を許す練習
新人看護師さんが「向いてない」と感じてしまう大きな原因の一つに、「完璧主義」があります。
命を預かる仕事だからこそ、「ミスは許されない」「常に完璧でなければ」…そう考えてしまうのは、真面目で責任感が強いあなただからこそ、かもしれません。その心構えは素晴らしいものです。
でも、常に100点満点を目指そうとすることが、かえって自分自身を過度に追い詰め、心をすり減らしてしまうとしたら…? 一つの小さなミスをいつまでも引きずってしまったり、周りの期待に応えられない自分を責め続けたり…。それでは、仕事を楽しむどころか、続けること自体が苦痛になってしまいます。
もちろん、患者さんの安全に関わる部分で、意図的に手を抜くことは許されません。それは大前提です。
でも、考えてみてください。全ての業務において、常に100点満点のパフォーマンスを発揮することなんて、ベテラン看護師だって難しいんです。
- 「今日の記録、少し時間がかかったけど、必要なことは書けたからOK!」
- 「あの手技、ちょっと手間取ったけど、先輩に確認し安全にできたから良し!」
- 「患者さんの話をゆっくり聞けなかったけど、緊急度の高いケアは優先できた」
こんな風に、少し肩の力を抜いて、「まあ、いっか」「仕方ない、次はこうしよう」と、完璧じゃない自分を許すことも、時にはすごく大切。これは「諦め」とは違います。自分を不必要に追い詰めず、持続可能な働き方を見つけるための、賢明な「調整」なんです。
完璧主義を手放すことで、心がふっと軽くなり、失敗を恐れずに新しいことに挑戦するエネルギーが生まれてくるかもしれませんよ!
ヒント5:自分を大切に – 心と体の声を聞く習慣を
最後に、そして全ての基本となる最も大切なヒント。それは、自分自身の「心」と「体」の声にちゃんと耳を傾け、大切にする習慣を持つことです。
看護師は、人のケアをするプロフェッショナル。でもその前に、あなた自身も一人の人間です。心身ともにエネルギーを消耗しやすい仕事だからこそ、セルフケアは何よりも重要。頑張り屋さんほど、「自分が休むなんて申し訳ない」「まだ頑張れるはず」と、自分の限界を超えて無理をしがちです。
でも、考えてみてください。あなたが心身ともに健やかでなければ、患者さんに良い看護を提供することはできません。 あなた自身を守ることは、巡り巡って患者さんを守ることにも繋がるんです。
まずは、自分の小さなサインを見逃さないことから始めましょう。
・なかなか疲れが取れない
・食欲がない、または食べ過ぎてしまう
・寝つきが悪い、途中で目が覚める
・ちょっとしたことでイライラする
・理由もなく涙が出てくる
これらは、心や体が「ちょっと休ませて!」と悲鳴を上げているサインかもしれません。
忙しい毎日の中でも、
- 意識的に休憩を取る
- 質の高い睡眠を心がける
- 短い時間でも好きな事やリラックスできる事を見つけて実践する(音楽、入浴、散歩等)
といった、自分を労わる時間を意識的に作ることが、長く働き続けるための土台になります。
「具体的にどうやってストレスと向き合えばいいの?」など、もっと詳しく知りたい場合は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。
→ 【現役看護師が教える】新人看護師の「夜勤きつい!」乗り越え方10選
自分を大切にすること。それが、あなたがあなたらしく輝き続けるための、一番の秘訣かもしれません。
今の環境が合わない?「看護師」としての他の選択肢を探る
これまでの章で、「向いてない」と感じる気持ちとの向き合い方や、自分自身の捉え方を変えるヒントをお伝えしてきました。
もしかしたら、あなたが「向いてない」と感じているのは、「看護師という仕事そのもの」ではなく、「今の部署のペースや業務内容、求められる役割」が、あなたの個性や大切にしたいことと、どうもしっくりこない… ということなのかもしれません。そうだとしたら、少し視野を広げて、他の可能性を探ってみるのも良いかもしれませんよ。



看護師が活躍できるフィールドは、あなたが今いる場所だけではありません。ここでは、あなたらしい働き方を見つけるための、他の選択肢について考えていきましょう。
今の部署が合わない?あなたの特性が活きる場所は他にもたくさん!
もし、あなたが今の部署で「自分の良さが活かせない」「どうも働きづらい」と感じているとしても、それはあなたが看護師に向いていないということでは決してありません。看護師の働く場所は多種多様で、それぞれの場に異なる特色と、求められる役割があります。 あなたの個性やスキルが、より輝く場所が他にある可能性は十分にあります。
いくつか例を挙げてみましょう。前の章で行った自己分析(自分の強み・弱み、好きなこと・苦手なこと)と照らし合わせながら、「自分だったらどうかな?」と考えてみてください。
「患者さん一人ひとりと、もっと時間をかけて丁寧に関わりたい」あなたへ
- 回復期リハビリテーション病棟: 回復過程をじっくり支え生活に戻る支援。
- 慢性期病棟(療養病棟など): 長期的な視点で穏やかなケアを提供。
- 訪問看護ステーション: 利用者さんの生活の場で個別性の高いケアを。
- クリニック(診療所): 地域に根ざし顔なじみの患者さんと関わる。
- 緩和ケア病棟: 患者さんと家族の心に深く寄り添うケアに集中。
「ルーティンワークや、手順に沿った正確な作業が得意」なあなたへ
- 手術室: 専門技術でチーム医療に貢献。正確性が重要。
- 内視鏡室: 検査・治療介助で確実な業務遂行能力が求められる。
- 透析室: 専門知識に基づき安定したケアを提供。予測可能な業務。
- 健診センター: 健診の枠組みで決められた手順に沿って業務を進める。
「一つのことに深く集中したい、専門性を高めたい」あなたへ
- 専門外来: 特定疾患領域に特化し知識・スキルを追求。(糖尿病、がん化学療法等)
- 集中治療室(ICU/CCUなど): 高度な専門性を磨ける。(※多忙な環境)
- 研究や治験に関わる部署(CRCなど): 新しい医療の発展に貢献。
「コミュニケーション能力を活かしたい」あなたへ
- 精神科: 対話を通して患者さんの回復を支援。コミュニケーション中心。
- 患者相談窓口、入退院支援センター: 多職種連携の要、調整役として活躍。
- 訪問看護: 利用者さんや家族との信頼関係構築がケアの基盤。
「教育や人に教えることに興味がある」あなたへ
- (将来的には)プリセプター、実習指導者、院内教育担当として後輩育成に関わる道。
- 看護学校の教員として、未来の看護師を育てるという選択肢も。
「体力的な負担を減らしたい、夜勤を避けたい」あなたへ
- クリニック、健診センター: 日勤中心で身体的負担が比較的少ない傾向。
- 企業や学校の保健室: 産業看護師、養護教諭として異なる環境で働く。
- 保育園: 子どもたちの健康管理をサポート。日勤が基本。
これはあくまで一部であり、それぞれの職場には、もちろんやりがいと共に大変さもあります。
でも、大切なのは「看護師の働き方は、今あなたが経験しているものだけではない」と知ること。そして、あなたの個性や強みが、別の場所でならもっと活きるかもしれない、と可能性に目を向けることです。
今の場所が全てだと思わず、広い視野で情報を集めてみてください。
院内異動という選択肢:可能性と相談の仕方
「今の病院の雰囲気や福利厚生は気に入っているんだけど、今の部署だけがどうしても合わない…」そんな風に感じているなら、すぐに転職を考えるのではなく、「院内異動」を検討してみるのも、一つの有効な手段です。環境を変えるための一歩として、現実的な選択肢と言えるでしょう。
院内異動には、以下のようなメリットが考えられます。
もちろん、異動を実現するためには、いくつかのステップと注意点があります。
とはいえ、「現状を変えたい」と強く願うなら、院内異動は試してみる価値のあるアクションです。諦めてしまう前に、まずは信頼できる上司に相談することから始めてみませんか?
(コラム)「向いてる部署診断」は参考程度に。大切なのは自己理解と経験。
最近、インターネットや雑誌などで「あなたに向いてる部署診断!」といったコンテンツをよく見かけますよね?いくつかの質問に答えるだけで、おすすめの部署が表示されたりして、手軽で面白いものです。自分の知らない分野を知る、良いきっかけになるかもしれません。
でも、正直なところ、ああいった診断結果を鵜呑みにしすぎるのは、少し注意が必要かな、と僕は考えています。
なぜなら、人の適性や興味、価値観というのは、いくつかの質問だけで簡単に分類できるほど、単純なものではないからです。それに、看護の現場は奥が深く、実際にその部署で働いてみないと分からない空気感や、業務の実際、やりがいといったものが、想像以上にたくさんあるんです。
診断結果に一喜一憂するよりも、
- 前の章でお伝えしたような『自己分析』を通して、あなた自身の経験や感情としっかり向き合うこと。
- そして、少し勇気を出して、興味のある分野について情報を集めたり、研修に参加してみたり、可能であれば実際に(異動などで)経験してみたりすること。
これらの「自分自身で考え、行動するプロセス」こそが、本当に納得できる「自分に合う場所」を見つけるための一番確かな手がかりになると、僕は信じています。
診断は、あくまで視野を広げるための「参考程度」に。あなたにとっての最高の羅針盤は、他の誰でもない、あなた自身の心と経験の中にある、ということを忘れないでくださいね。
それでも「辞めたい」気持ちが消えないあなたへ
ここまで、本当に色々な視点や具体的なヒントをお伝えしてきました。自己分析をしたり、周りに相談したり、働き方を変える可能性を探ったり…。



それでも、「もう限界かもしれない」「やっぱり私には看護師は無理なんだ…」という、辞めたい気持ちがどうしても消えない。
そんな風に感じているあなたもいるかもしれませんね。もしそうだとしたら、それはあなたがこれまで、本当によく悩み、考え、そして頑張ってきた証拠なんだと思います。
その強い気持ちを否定する必要は全くありません。ただ、その大きな決断を下す前に、最後にいくつか確認しておきたいこと、考えてみてほしいことがあります。
まず確認したいこと:本当に「看護師自体」が向いていない?
「辞めたい」という強い感情に包まれている時、人はしばしば、その原因を一つに集約して考えがちです。「看護師という仕事が、根本的に私に合わないんだ」と。
でも、最後の最後にもう一度だけ、「その『辞めたい』気持ちの原因は、本当に『看護師という仕事そのもの』にあるのだろうか?」と、自分の心に問いかけてみてもらえませんか?
なぜなら、時には、
- 一時的な燃え尽き状態(バーンアウト)
- 特定の職場環境への強いストレス(例:過重労働、人間関係、教育方針など)
- 心身の疲労がピークに達している状態
といった要因が、「もう何もかも嫌だ!辞めるしかない!」という思考に直結してしまっている場合があるからです。それは、必ずしも「看護師という職業への根本的な不適性」を意味するとは限りません。
もしよければ、以下の質問に、少し時間を取って、正直に答えてみてください。
- これまでの看護経験で、少しでも「やっててよかった」「役に立てた」と感じた瞬間は本当に一度もなかったか?(どんな些細なことでも)
- 「向いてない」と感じる一番大きな原因は、仕事内容そのものか?今の職場の「環境」の影響が大きいか?
- もし働く「環境」や「条件」が変われば、看護師をもう少し続けられる可能性は少しでもあるか?
- 十分な休息やリフレッシュで、今の気持ちが変わる可能性はないか?
これらの問いに向き合ってみて、「それでも、やっぱり看護師という仕事自体がどうしても苦痛で、全く興味を持てない」という答えが出るのであれば、それはあなたの正直な気持ちとして、誰よりもあなた自身が尊重すべきだと思います。
でも、もし「環境さえ変われば…」「少し休んで冷静になれれば…」という気持ちが、心の片隅に少しでもあるのなら。もう少しだけ、立ち止まって他の選択肢を考えてみる余地があるかもしれません。
決断する前に:早期離職の影響も理解しておこう
どのような決断をするにしても、特に新人時代(1年目など、経験が浅い時期)に離職するという選択をする場合には、その決断が将来のあなたのキャリアや生活にどのような影響を与える可能性があるのかを、冷静に知っておくことはとても大切です。
感情的に「もう無理、辞める!」と決めてしまう前に、一度立ち止まって客観的な情報を把握しておくこと。それが、後になって「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないための、重要なステップになります。
例えば、一般的に考えられる影響としては、
- 次の就職活動(転職)への影響
- 応募できる求人の選択肢
- (もし該当する場合)奨学金の返済義務
- 新しい職場でも同じような問題に直面する可能性
などが挙げられます。



「早期離職の具体的なデメリットって、もっと詳しく知りたいな…」
そう思うかもしれませんね。それについては、▼こちらの記事▼で詳しく解説しています。様々な角度からの情報を載せていますので、最終的な決断を下す前に、ぜひ一度、目を通しておくことを強くお勧めします。情報を知った上で判断することが、きっとあなたの納得感を高めてくれるはずです。
→
[該当セクション(早期退職のデメリットについて)]
【最終手段として】看護師以外の道も考える前に
ここまで様々な可能性を探り、自分と向き合ってきた。それでもなお、「私には、看護師として働き続けることは難しい」という結論に至りそうな時。それは、あなたが真剣に悩み、考え抜いた末の結果なのだと思います。
何よりも優先されるべきは、あなたの心と体の健康です。無理をし続けて、あなた自身が壊れてしまっては、元も子もありません。時には自分を守るために、勇気を持ってその場から離れる、「撤退する」という決断が必要な場面も確かにあるんです。
もし、あなたが本気で「看護師以外の道」を考え始めているのであれば、それはそれで、あなたの人生における大切な選択の一つです。
ただ、その最終決断をする前に、最後のチェックとして、以下の点を自問自答してみることをお勧めします。
「本当に、やれることは全て試したか?」
(例:自己分析、相談、状況改善の訴え、異動希望打診、休職相談など)
「第三者の客観的な意見は聞いてみたか?」
(例:院内相談窓口、キャリアカウンセラー、専門家の視点)
「少し仕事から距離を置いて、冷静に考える時間は取れないか?」
(例:有給休暇取得、休職など)
もし、これらの最終確認を経てもなお、「やはり、今の私には看護師以外の道に進むことが最善だ」という気持ちが変わらないのであれば、それは決して「逃げ」や「負け」ではありません。
あなた自身を大切にし、より自分らしく生きられる新しい未来に進むための、勇気ある前向きな選択肢の一つだと、僕は思います。その決断を、周りがどうこう言う資格はありませんし、あなた自身も胸を張っていいはずです。
まとめ:焦らなくて大丈夫。あなたらしい看護師としての道はきっと見つかる
ここまで、新人看護師さんが「向いてない」と感じてしまう理由から、その気持ちとの向き合い方、具体的なヒント、そして看護師としての多様な選択肢について、一緒に考えてきました。
長い文章にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
「向いてない」は終わりじゃない:選択肢と可能性をもう一度
この記事を通して、僕があなたに一番伝えたかったことを、もう一度だけおさらいさせてください。
- 「向いてないかも…」と感じるのは、決してあなただけではないということ。
- 新人時代のスキルや成長ペースが、あなたの未来を決めつけないということ。
- 「できる看護師=業務が早い人」ではないということ。多様な貢献の仕方がある。
- 自分自身を理解し、周りを頼り、自分を大切にすることが、状況を変える鍵になるということ。
- 今の環境や部署が全てではないということ。「看護師として」働き続ける道はたくさんある。
- どんな決断をするにしても、焦らず情報を集め、自分と向き合う時間が大切だということ。
つまり、今あなたが感じている「向いてない」という辛い感情は、あなたの看護師人生の「行き止まり」を意味する訳ではありません。
むしろ、「本当の自分にとって、より良い働き方とは何だろう?」「自分らしい看護って何だろう?」と、深く考えるきっかけを与えてくれる、新しい道を探すための「スタートライン」かもしれないんです。
あなたには、たくさんの選択肢と、輝ける可能性が眠っています。
現役副看護師長からあなたへ贈る、最後のエール
僕も、今でこそ副看護師長なんて役職をいただいて、新人さんにアドバイスする立場にいますが、自分の新人時代を振り返ると、本当に失敗ばかりでした。



「自分にはこの仕事、無理なんじゃないか…」そう本気で悩んで、帰りの車の中で落ち込んで、しばらく動けなかったことも一度や二度ではありません。
でも、そんな時に話を聞いてくれた先輩や、一緒に悩んでくれた同期、そして「ありがとう」と声をかけてくださった患者さん…たくさんの人に支えられて、自分なりの強み(僕の場合は、問題を分析したり、人と関係を築いたりすることでした)を少しずつ見つけて、試行錯誤する中で、気づけば15年以上、この仕事を続けてくることができました。
看護師の仕事は、確かに体力的にも精神的にも本当に大変です。これだけ長く看護師を続けていても、理不尽だと感じること、自分の無力さに打ちのめされることも、正直たくさんあります。
でも、それ以上に、人の人生のとても大切な瞬間に立ち会い、寄り添い、「ありがとう」という言葉の重みに心を揺さぶられる…他では決して得られない、本当に尊い仕事だと、僕は今でも心から思っています。
あなたが今、大きな壁にぶつかっているとしても、それはあなたがこの仕事に真剣に向き合っているからこその悩みです。その経験は、苦しいかもしれませんが、必ずあなたの看護師としての、そして一人の人間としての深みになっていきます。絶対に無駄にはなりません。
周りと比べる必要もありません。あなたのペースで、昨日より今日、ほんの少しでも前に進めていれば、それで十分なんです。
そして、もし可能ならこの仕事の中に、ほんの少しでも「あ、これ面白いかも」「こういう関わり方、好きだな」「もっと知りたいな」と思えることを見つけてみてください。それが、苦しい時期を乗り越えるための、そしてこの仕事を長く楽しむための、大きなエネルギーになってくれるはずです!
今日からできること:次の一歩を踏み出すために
この記事を読んで、「少し気持ちが楽になった」「何か行動してみようかな」と思っていただけたなら、とても嬉しいです。
最後に、あなたが次の一歩を踏み出すために、今日からでもできることをいくつか提案させてください。
- まずは今日の「できたこと」を一つ、手帳やスマホのメモに書き出す。
- 自分の「好きな業務」「苦手な業務」を思いつくままに書き出す。
- 「最近ちょっと悩んでて…」と、信頼できる人に話しかけるきっかけを探す。
- この記事で紹介した、あなたの悩みに応じた記事を読んでみる。
→最後に各記事のリンクを載せておきます! - 病院の相談窓口や、地域の看護協会、信頼できるキャリア支援サービス等の情報を調べてみる。



焦る必要は全くありません。できそうなことから、一つずつで大丈夫。
あなたが「向いてないかも」という悩みから抜け出し、自分らしい道を見つけ、笑顔で看護師として、あるいは新しい道で輝ける日が来ることを、僕は心から応援しています!
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